| 
                         2013年12月13日 (金) 
                        国会会期終了など
                         石破 茂 です。 
                         臨時国会は二日間の会期延長をしたものの、結局七日の深夜に参議院において法案処理を了して終わりました。 
                         特定秘密保護法に関して、行政権による恣意的な運用を防ぐためには、立法権若しくは司法権の関与が必要であり、諸外国において整備されているこの仕組みを法施行までに提示することが今後の立法府の責務となります。 
                         有事法制やイラク特措法の際にも、「徴兵制復活」「海外派兵」などというまったく無根拠の批判がありました。 
                         しかし当時は報道各社の論説委員に対する説明をはじめ、多くのインタビュー、テレビ出演などを通じて事前から努力していたのですが、今回はそれが必ずしも十分ではなかったことを反省しております。 
                         今後、多岐にわたる諸課題を前進させるためにも、丁寧な説明を怠ってはならないことを改めて痛感いたしました。 
                         一般の国とは大きく異なる内容を持つ中国の防空識別圏の設定、人民解放軍の海・空軍力の飛躍的な増強、北朝鮮の権力構造の激変など、事態は急速に動いています。 
                         こちらに隙があればそこに付け込まれるのは歴史の常であり、憲法前文にある「(日本国民は)平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して我が国の安全と生存を保持しようと決意した」という状況からますますかけ離れていく現状においては、外交的な努力とともに、安全保障の法的・能力的な不備を改め、運用の実効性を高めていくことこそが、戦争を回避するための道なのだと信じます。 
                         今年もあと二週間余り。 
                         TPP交渉は越年したものの、普天間基地移設に向けた環境整備など、まだまだ難題は山積しています。何とか気力と体力を振り絞って乗り切っていかなくてはなりません。 
                         本日金曜日は長崎県。 
                         土曜日は地元からウェークアップ・ぷらすに中継出演した後、鳥取県内の行事などに出席する予定です。 
                         日曜日は秋田県大館市と能代市へ参ります。 
                         お元気でお過ごしくださいませ。 
                         
                        2013年12月11日 (水) 
                        
                          ケネディ米駐日大使がお越しになった時の様子です。
                           事務局です。
                           先週、キャロライン・ケネディ米駐日大使が自民党本部にお越しになりました。会談したときの様子です。 
                          
                         
                        
                        
                         
                        2013年12月 6日 (金) 
                        実務者合意など
                         石破 茂 です。
                         昨朝、自民、公明、維新、みんなの党の実務者間で合意し署名された、特定秘密保護法案に対する見解をまとめた文書は、相当に深い内容が盛り込まれています。実務者の真摯な努力に深く敬意を表します。 
                         本法案の成立後も、立法府・行政府とも更なる努力が必要です。このような実務者たちの地道な努力はメディアにほとんど報道されませんが、必ずいつか成果となって現れるものと確信します。 
                         防衛庁、防衛省で仕事をしていた時、内部で議論や決定されたことが数日のうちに新聞に載ることが頻繁にあり、情報保全体制に大きな疑問を持ったものでした。 
                         イラクに自衛隊を派遣した際、現地の実情を視察し、より実態を把握するとともに、現場の自衛官を激励したくて何度も極秘裏に視察計画を立案したのですが、毎回メディアの知るところとなって結局実現はしませんでした。誰がいかなる意図をもって報道に漏らしたのか、最後まで判明もしませんでした。 
                         防衛庁長官の訪問計画のどれほどの部分が秘密に当たるかは判断を要することですが、漏洩に対する抑止力が十分に効いていなかったことは事実でしょう。 
                         私自身が危害に遭おうとどうなろうと、それは職務上負うべきリスクですが、現地の活動に支障をきたしたり、現場の隊員にまで危害が及んだり、それが他国にまで影響を及ぼすようなことがあってはならないのであって、その時の判断はやむを得ないものでしたが、随分と悔しい思いをしたことでした。 
                         戦争をするためではなく、戦争にならないためにこそ、この法案が必要なのだということ、そして指定のルールを明確にすることにより、時の政権の恣意を防ぎ、情報公開が進むという長所があることを、もっと多くの国民に理解していただく努力が今後も必要です。 
                         今週末の日程は全く流動的ですが、土曜日に「激論!クロスファイア」(収録)、日曜日に「報道2001」「日曜討論」の出演が予定されております。 
                         皆様お元気でお過ごしくださいませ。 
                         
                         石破茂オフィシャルブログより引用 |